韓国外交部は16日、日本が初めて発表した児童及び小中学生向けの「はじめての防衛白書」に収録されている地図に、「独島」が「竹島」と表記されている件について抗議した。韓国外交部は、日本は歴史的にも地理的にも国際法的にも韓国固有の領土である「独島」を日本の地図に入れるべきではないとし、日本側に間違った地図を直ちに削除するよう求めた。
韓国・聯合ニュースの17日の報道によると、韓国外交部アジア太平洋局の李相烈局長、在日本韓国大使館の金容吉公使が外交ルートを通じ、在韓日本大使館の熊谷直樹総括公使、日本外務省アジア大洋州局の実生泰介代理局長に抗議した。
日本の共同通信社の報道によると、日本の防衛省は16日、小学校高学年以上の若い読者向けの「はじめての防衛白書」(画像)を発表した。日本周辺海域及び空域の警戒状態を示す地図の中で、「独島」を自国領と表記した。日本政府は7月13日に「防衛白書」を閣議決定し、2005年より17回連続で「独島」の領有権を明記した。
韓国紙「東亜日報」の報道によると、これは日本初の児童及び青少年を対象とする防衛白書だ。同白書は約30ページで、10の内容に分かれる。日本周辺の安全環境、平和憲法などを紹介。同白書の発表の目的について、日本の防衛省は「夏休み中の児童・生徒が日本国内の防衛状況を理解しやすいように作られたもの」としている。
韓国のネットユーザーはこの情報を受け、ネット上で熱心に議論している。あるネットユーザーは「独島は韓国領」とした上で、「日本は韓国の主な敵」とした。あるネットユーザーは、「わが国には津島を韓国領と表記するよう主張する政治家はいないのか」と疑問を呈した。あるネットユーザーは「日本は現在も若者に帝国主義時代の妄想を注いでいる。これは今後の韓日間の対立の導火線にになる」とした。あるネットユーザーは「歴史歪曲の日本極右政権は日本の次の世代を滅ぼそうとさえしている」と批判した。
「ハンギョレ新聞」は、「文在寅大統領は15日の光復節の談話で、現在の韓日関係の膠着状態を打破する新しい案を打ち出さなかった。韓国政府は東京五輪を韓日及び南北関係改善の重要なチャンスとしていたが、いずれも失敗に終わった。現在の状況下、文氏は任期中により良いチャンスを見つけられそうにない」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月16日