日本の東京電力はこのほど、福島第一原発の多核種除去設備(ALPS)の排気フィルターから新たに5カ所の損傷が見つかり、かつこの損傷により汚染が生じたことを確認したと発表した。
東電は8月下旬にALPSの検査を行った際に、フィルターから24カ所の損傷を発見した。日本メディアの報道によると、東電は2年前の検査時に25カ所の損傷を発見したが、当時はフィルターを交換しただけで報告せず、また原因を調査せず関連する予防措置も講じなかった。
ALPSのフィルターはガラスペーパー製。核汚染水の処理において生じる泥状の汚染物が専門の容器に入る際に、フィルターが排ガスに含まれる放射性物質を吸着する。2011年の大地震及び津波の影響により、福島第一原発の1-3号機が炉心溶融した。今年3月までに同原発内で約125万トンの核汚染水が発生しており、その量は現在も増え続けている。
日本政府は今年4月、核汚染水を濾過・希釈後、海洋放出することを決定した。国際社会から疑問視され、非難を浴びている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月28日