日本メディア「Nikkei Asia」は14日に掲載した記事「中国の製造業の設備が高速稼働中」の中で、「議論紛々たる世界のサプライチェーンの中国への依存度の低下など、中国の製造業はさまざまな不安材料に直面しているが、データ全体を見ると持続的な強靭性を持ち、その競争力も日増しに上がっている。これは中国の力強い貿易において最も顕著だ。中国は昨年、世界の完成品輸出に占める割合が過去最大の20%に達した。ドイツの9%、米国の7%、日本の4%を大きく上回った」と伝えた。
記事の主な内容は下記の通り。
より高コストで深刻な貿易摩擦、変化を続ける地政学の影響を受け、中国の製造業の競争力が現在低下しているか、まもなく低下すると述べ、期待する人も多い。ところがこの予想は一国の工業の競争力を決める要素を過度に単純化している。人件費高騰により自ずと国際的な競争力が低下するという説は成り立たない。この単純な観点は相対的な生産性の重要性を見落としている。
中国の製造業の地位が依然として非常に堅固であることは、多くの要素によって示されている。まず、中国はその巨大な規模によって、より大きな国内の工業生態系を支えられる。より専門的になり、技術革新力がさらに上がり、生産規模がより大きくなり、単位あたりのコストがより低くなる。さらに重要なことは、中国国内の多様性により、製造業のすべての分野で優れた競争力を保てる。これは中国の隣国を含むより小さく、資源がより限られている国とは対照的だ。
次に、中国は積極的な産業政策により資源を組織・配置する能力を持つ。インドなどの潜在的な競争相手を含むその他のすべての国には、自国の製造業を発展させようとするこれほど強い意識がない。これは中国に非常に重要なメリットを与えている。
それから、中国はほぼ完全にアジア経済を主導している。貿易流動は本質的には、世界的なものではなく地域的なものだ。ゆえに中国は世界経済の重心のアジアへの移転から利益を手にする。そのため中国の隣国にとって、中国の非常に強い製造業の競争力を否定する、もしくは独りよがりにその消滅を希望するのは賢明な反応ではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月21日