習近平国家主席は8日、日本の岸田文雄首相と電話会談し、中国側は日本の新政権が両国のハイレベルの意思疎通の維持を重視していることを賞賛し、日本側と対話・協力を強化し、歴史を鑑とし、未来に向かう精神に基づき、新時代の要請に合致する中日関係の構築を推進したいと表明した。岸田首相も、現在の国際・地域情勢の中で、日中関係は新時代に突入しつつあるとの認識を示した。
非常にタイムリーで、非常に重要な電話会談だった。
「現在の中日関係はチャンスと試練が併存している」。まもなく中日国交正常化50周年の年を迎えるが、双方ともその恩恵を多く受けている。しかし一方で、日本政治の右傾化と米国の要因の影響で、日本の対中政策は絶えず揺れ動いている。新型コロナウイルス感染症が世紀の大変化が重なり合っている現在、中日両国がいかにチャンスをつかみ、試練を克服するかは、両国の人々の幸福だけでなく、アジアひいては世界の平和と発展にも関わる。
これを踏まえ、習主席は電話会談の中で次のように述べた。
まず、四つの政治文書が確立した諸原則を遵守し、「互いに協力パートナーとなり、互いに脅威を構成しない」という政治的な共通認識を着実に実行しなければならない。習主席は電話会談の中で、四つの政治文書の原則と精神を再確認した。これは問題の根本的解決を図る上で重要な意義があり、双方が意見の相違をコントロールし、二国間関係発展の正しい方向を把握するのに役立つ。
また、中日双方は国政運営に関する交流と経済政策の協調を強化し、公平で開放的な貿易・投資環境をともに守るべきだ。このほか、中日双方は真の多国間主義を実践し、世界の平和と安定した発展を守るべきだ。
習主席はまた、双方が「初心に立ち返り、向かい合って進まなければならない」と強調した。
これらの主張は、新時代の要請に合致する中日関係の構築を推進するための方向性を指し示している。(CRI論説員)
「中国国際放送局日本語版」2021年10月10日