日本の岸田文雄首相(現職)は10日、国会の指名選挙で次期首相に選出された。その後、第2次岸田内閣が発足し、新閣僚の変動は外務大臣のみとなった。日本メディアは、岸田氏が林芳正氏を外相に登用したのは、「首相を目指す」と公言している林氏を「岸田氏の後継者」にするためと分析している。英メディアは、これは岸田氏が米国との関係を強化しようと取り組むと同時に、地域安全事業においてより自信ある役割を演じようとしていることを反映していると伝えた。
第2次岸田内閣が発足
新型コロナと経済が重要任務に
岸田氏は10月4日に日本の第100代首相に選出され、同月14日に衆議院を解散した。同月31日の衆院選で、連立与党の自民党と公明党が衆院の465議席のうち293議席を獲得し、連立政権を維持した。
今月10日午前、1カ月以上前に組閣された岸田内閣が総辞職した。第1次岸田内閣の首相在任日数は38日で、戦前を含めた過去最短記録を更新した。岸田氏は10日午後の国会の指名選挙で日本の第101代首相に選出された。その後、第2次岸田内閣が発足し、動き出した。
第2次岸田内閣の閣僚の変動は外務大臣のみ。文部科学大臣を歴任し自民党の岸田派に所属する林氏が就任した。
第2次岸田内閣の各種活動の展開に伴い、岸田氏は10日夜、新型コロナウイルスの対応や経済発展などが日本政府の喫緊の課題だと述べた。
岸田氏は12日に、国民に向け今後の新型コロナウイルス感染症対策全体計画を発表し、19日に感染対策及び貧富の格差を是正する経済対策を閣議決定し、2021年度補正予算案と2022年度予算案の編成を急ぐ方針だ。
新外相は首相の「後継者」?
米国との関係強化を目指す岸田氏
共同通信社は、岸田氏が岸田派のナンバー2で前文科相の林氏を外相に登用したのは、「首相を目指す」と公言している林氏を「岸田氏の後継者」にするためと伝えた。
林氏の外相登用について、岸田氏の身辺からは「これは首相の後継者を育成し、宏池会(岸田派)の長期政権を実現しようとする動きだ」との声が漏れている。
岸田氏は茂木敏充幹事長などと首相の座を争わせ、政権の基盤を固めようとしていると分析する声もある。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、岸田氏は大物を外務大臣に登用したと伝えた。
アナリストは、「これは岸田氏が米国との関係を強化しようと取り組むと同時に、地域安全事業においてより自信ある役割を演じようとしていることを反映している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月11日