今年8月15日は日本の無条件降伏77周年だ。77年前、人類の進歩の力が日本軍国主義とファシズムに打ち勝った。ところが今日の日本では、日本軍のアジア侵略の歴史が絶えず覆され、戦争被害国の人々が味わった苦しみがより蔑ろにされている。新華社が伝えた。
明治学院大学国際平和研究所の石田隆至氏は、「戦後から90年代の間に日本が侵略の歴史に対してこそこそとダブルスタンダードを掲げていたならば、その後から現在までの30年以上にかけては歴史修正主義が大手を振り、社会の各分野に浸透した。この戦時中の侵略戦争を発動した国で、現在の日本人の心中はすでに徹底的な戦争被害国に変わっている」と指摘した。
現在の日本は歴史における「戦争被害」に浸るばかりか、現実における「軍事的脅威」を吹聴している。日本政府は周辺の中国、朝鮮、ロシアを日本の安全にとっての重大な脅威としている。これにより軍事費の大幅な増額の口実を設け、防衛政策文書の改正に向け世論の支持を集め、平和憲法改正の地ならしをし、最終的に戦後レジームの束縛から脱却し、「正常な国」になる目標を達成しようとしている。日本国民も政府及びメディアの宣伝に対して、各種「脅威」を認める傾向を強めている。平和憲法を堅持する民意が日増しに侵食されている。この二言目には終始「平和の道を歩む」と称し、至る所で「人権」を重視する国は、自ら喧伝するいわゆる「脅威」の中で自身がいかに侵略戦争の道を歩んだか、いかに他国の人々と人権を踏みにじったかをとっくの昔に忘れたのだろう。
石田氏は、「1929年の世界大恐慌により、日本経済も重傷を被り、昭和恐慌に陥った。日本はその後、直ちにファシズムと侵略・拡張加速の道を歩んだ。現在の日本は物価が上昇し、不況が数十年続いているが、歴史を直視し間違った歴史観を変えなければ、いつの日か戦争の同じ轍を踏むだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年8月16日