孔鉉佑大使:中日国交正常化がもたらした3つの貴重な財産

中国網日本語版  |  2022-09-23

孔鉉佑大使:中日国交正常化がもたらした3つの貴重な財産。中日国交正常化の50年は、中日関係が最も急速に発展し、両国人民に最も多くの福利をもたらし、地域と世界に最大の影響を及ぼした50年だ…

タグ:50年 政治文書 ウインウイン 協力

発信時間:2022-09-23 16:43:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 9月29日には中日国交正常化50周年記念日だ。中日双方は50年に渡り、各分野の実務協力で多くの成果を手にしたが、複雑な国際情勢を受け両国関係は多くの壁と困難を迎えた。この重要な歴史の節目において、両国の政界要人と専門家・学者が多くの場で中日関係の50年に渡る発展の歩みと経験を振り返り、初心を温め未来を見据え、新時代の要求に合致する中日関係の構築に関する考えと展望について語った。


 孔鉉佑駐日大使:中日国交正常化がもたらした3つの貴重な財産

 

 中日国交正常化の50年は、中日関係が最も急速に発展し、両国人民に最も多くの福利をもたらし、地域と世界に最大の影響を及ぼした50年だ。国交正常化は3つの貴重な財産をもたらした。

 

 まず、中日の50年の平和を切り開いた。中日はこの50年で4つの政治文書に署名した。平和・友好・協力は終始、双方がしっかり把握する正しい方向だ。

 

 次に、協力・ウィンウィンの見本を打ち立てた。中日の交流と協力は無から有へ、小から大へと移り変わり、多くの分野で急激な成長と飛躍的な発展を実現した。特に両国の経済・貿易協力が急成長し、双方の貿易額は10億ドルから3700億ドル超に激増し、両国の発展に力強い支えを提供した。

 

 それから、食い違いを処理するための準則を確立した。双方は50年に渡り経験と教訓を総括し、4つの政治文書と一連の重要な共通認識を形成し、各種の食い違いを処理する根本的な準則を確立し、中日関係の長期安定の根本的な保障を確保した。日本側は中日の4つの政治文書の精神と現在までの約束をしっかり守り、特に現在の台湾海峡情勢の敏感な時期に言行を慎み、中日関係へのさらに大きな損害を回避するべきだ。

 

 中日関係は現在、再び岐路に立たされている。双方は高度な責任感と使命感により、現在の両国関係に存在する際立った問題を直視し解消するべきだ。次の5点から着手し、新時代の中日関係の新たなビジョンを共に切り開くべきだ。

 

 (一)認識と位置づけの問題の解消。日本側が中国に対する客観的で理性的な認識を形成し、建設的で安定的な対中関係の構築に向けた意思表示を具体的な政策によって示し、中国側と共に互いに脅威とならず互いに協力パートナーになるという政治の共通認識を実践し、中日関係の正しい方向を把握することを願う。

 

 (二)中日協力の原動力の強化。双方が協力とウィンウィンの旗を高く掲げ、新たな成長源を絶えず育み、協力の質と水準を上げ、共同の利益の「パイ」を持続的に拡大することを願う。勝つか負けるかという競争の論理で中日経済・貿易協力を主導し定義してはならず、人為的に壁を作ることに断固反対するべきだ。

 

 (三)民間友好のエネルギーの活性化。双方は国交正常化50周年の契機をつかみ、人文交流及び民間・地方交流を広く展開するべきだ。特に未来を見据え青少年交流を強化し、民間友好の意欲を掻き立て、友好のプラスのエネルギーを伝え、中日関係の堅固な民意の支えを築く。

 

 (四)リスク管理のさらなる重視。双方は絶えず相互信頼を促進し、善意と誠意を示し、建設的な対話と協議を積極的に展開し、食い違いを解消するため有利な条件を整え、両国関係の長期発展に向け負担と圧力を軽減するべきだ。

 

 (五)国際・地域事業におけるより積極的な役割。双方は戦略的共通認識をさらに増やし、多国間主義と自由貿易の維持、地域一体化の促進、世界的な課題への対応などをめぐり積極的に協力を展開し、地域と世界の発展促進に向け貢献するべきだ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月23日

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