9年目の南京大虐殺犠牲者国家追悼日に際し、中国侵略日本軍の史料の収集・保存に長期的に取り組む中日の2人が3年ぶりにオンラインで再開した。
「大東仁さん、お久しぶりです。このような形でお会いすることを残念に思います。あなたが今年日本で集めてくださった史料は届きました。お疲れさまでした」愛知県圓光寺の住職である大東仁氏とオンラインで通話していたのは、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(南京大虐殺紀念館)史料部主任の艾徳林氏だった。
大東氏は今年、この記念館のために日本で51点(セット)の史料を集めた。これには中国侵略日本軍兵士の新井淳による「陣中日誌」、中国侵略日本軍栄1644部隊の関連写真など貴重な史料が含まれる。
大東氏が2005年より収集し、南京大虐殺紀念館に寄贈している史料は4500点(セット)を超える。
大東氏は、「大学では日本の近代史を学び、主に戦争の歴史を研究した。在学中に中国の東北地区を1カ月訪れ、その間に遼寧営口虎石溝万人坑遺跡や黒竜江ハルビン侵華日軍第731部隊遺跡などを訪れた。当時の日本人がなぜあれほど残酷なことができたのか想像もできない。私はまた、今日の日本人は(これらの罪のために)何をすべきかを考えている」と述べた。
大東氏は大学卒業後に住職になり、中国侵略戦争期間中の日本の従軍僧に関する持続的な研究を開始した。「当時の日本の僧侶は中国侵略戦争の肩を持ち、支持した。これは私が僧侶として徹底的に反省すべき問題だ」
「歴史の研究は書物に留まってはならない。より多くの史料を集め、より多くの証拠を発掘するよう努力し、証拠と史実に語らせることで初めて侵略戦争の本質をより明確に認識できる」研究の掘り下げにより、大東氏は日本の中国侵略戦争に関する多くの史実と接するようになり、この戦争の本質への認識もより明瞭になった。
大東氏は20年前に南京を訪れた。南京大虐殺紀念館側と接触した後、同紀念館に中国侵略日本軍に関する史料の提供を開始した。
大東氏には史料集めの他にも史実のスピーチという仕事がある。大東氏は毎年の8月15日を前にし、名古屋で平和を考える内容のスピーチを行う。ここは日本の右翼勢力が大東氏を集中的に攻撃する場所になった。
「彼らと南京大虐殺の存在について論争することはなく、証拠を見せる。『陣中日誌』も『戦闘詳報』も日本軍による業務日誌であり、そこに記録されているのは否定できない事実だ。証拠があるため、一部の人はスピーチにより私が勝手に捏造しているわけではないことを徐々に認識し、徐々にこれらの証拠を認めた」
13日午前、人々に歴史の銘記を促す警報が中国で鳴り響いた。その瞬間、海を隔てた日本の愛知県圓光寺では、南京大虐殺の犠牲者のために鐘が鳴らされた。
歴史を明記し、警鐘が共に鳴り響く。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月14日