日本の反戦作家、大江健三郎氏が死去

中国網日本語版  |  2023-03-14

日本の反戦作家、大江健三郎氏が死去。

タグ:大江健三郎 南京大虐殺 死去 ノーベル文学賞

発信時間:2023-03-14 11:20:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本のNHK(電子版)の13日の報道によると、日本人として2人目のノーベル文学賞受賞者で、反戦で有名な大江健三郎氏が3日、老衰のため亡くなった。享年88歳。この日本メディアが13日に報じたばかりの情報は直ちに注目を集めた。共同通信は13日、大江氏はその作家としての地位を早くから確立し、独特な小説世界を切り開いたと伝えた。NHK(電子版)は、大江氏は現代日本を代表する小説家と伝えた。「朝日新聞」は、大江氏は生涯を通じ核兵器と平和という人類共通のテーマについて考え、その視角と描写により世界を震撼させる文学作品を生んだと論じた。「読売新聞」は、大江氏は戦後日本の民主主義の旗手と伝えた。

 大江氏は1994年にノーベル文学賞を受賞し、川端康成に続く日本人2人目の同賞受賞者となった。大江氏はさらに社会活動に積極的に参加した。「毎日新聞」によると、大江氏は広島原爆の被害者と医師を記したノンフィクション作品「ヒロシマ・ノート」で反戦を訴えた。大江氏は1960年に日米安保条約に反対する抗議デモに参加した。2011年3月に福島第一原発で放射能漏れが発生した後、大江氏は日本の「脱原発」を訴え続け、福島の集会と東京の抗議に何度も参加した。

 大江氏は中国とも深いつながりを持つ。生前に何度も訪中し、特に2006年には南京市を訪れ侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(南京大虐殺紀念館)を見学し、一部の大虐殺生存者と座談した。大江氏は当時、「南京大虐殺の悲劇は人類に多くの思考を残した。研究を掘り下げるだけでなく行動を起こし、このような悲劇の再演を防がなければならない」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月14日


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