中国の国民がメーデーを過ごしているとき、隣国の日本も連休だった。今年の日本のゴールデンウィークは昨年と何が違ったのか。
2023年の日本のゴールデンウィークは最長9日間で、公務員と一部の学校が5月1日と2日に休日でなかった以外は、多くの人が4月29日から5月7日まで連休だった。日本政府は5月8日に新型コロナウイルスの『感染症法』の分類を季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げる予定だったが、ゴールデンウィークに入るため、4月29日に前倒しして引き下げた。
消費金額を見ると、個人旅行の予算を1万円から2万円にしている人が最も多く、約2.4%を占めたが、人数でみると昨年よりやや減少している。2万円から3万円は2.9ポイント上昇し20.7%に達した。宿泊については、ホテルを選ぶ人が9%増加し52.9%に達し、コロナ流行中に人気だったキャンプなどを選ぶ人は大幅に減少した。
混雑する時期に旅行に出かけるため、多くの旅行者が高速道路の渋滞や観光地で行列に並ぶ準備をしていたが、想定以上の混雑ぶりとなった。
東京のお台場で開催された「肉フェス 2023 Theカーニバル TOKYO」は、コロナ禍で実施していた「黙食」の要求を廃止したが、来場者が多すぎたため、「販売停止」の看板を出すブースも多かった。京都駅前のバスターミナルには長蛇の列ができ、地元住民はSNSに「京都はすでに満員状態。もう来ないで」などと絶望の書き込みをした。
栃木県のあしかがフラワーパークではフジの花が満開になり、5月3日に4万人以上が訪れた。朝8時半には園内の各所に行列ができ始め、座って休む場所もないほどだった。神奈川県小田原市の北條五代祭りには26万人が殺到し、過去最多となった。
東京から近い軽井沢では、タクシーに乗るのに1時間以上待つという状況も発生。タクシー会社の配車担当者は、コロナ流行中に一部の運転手が退職し故郷に戻り、新人がまだ入ってきていないため、配車できない状況だと話した。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとディズニーランドも大混雑し、最前列でパレードを見るには3時間前に場所取りをしなければいけなかった。
大型連休は嬉しいが、大変なこともある。この点はどこも同じだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年5月6日