それでは原発の排水とは何か。事故が発生していない原発の正常な運転において、その冷却水は熱を吸収すると蒸気になり発電機を動かし、その後冷却塔に入り再び水になり、再び熱を吸収し蒸気になる。循環を繰り返し、原子力発電の媒体として、通常は放出されない。これが運転中の原発の第一の冷却水システムだ。運転中の原発にはさらに第二の冷却水システム、つまり第一の冷却水の温度を下げるための水がある。これらの水は主に冷却塔に注入され塔の温度を下げ、第一の冷却水の温度を下げることで、発電所全体の熱バランスを保つ。第二の冷却水は放射線ゾーンに入らず、第一の冷却水と直接交わることもなく、放射能汚染される可能性はほぼない。ゆえに運転中の原発の冷却水と、放射能汚染された福島核汚染水を同列に論じるのは無知で滑稽だ。その腹黒い意図には呆れてしまう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月29日