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japanese.china.org.cn |17. 08. 2023

旧​日本軍の「毒ガス島」を訪ねて ①「ウサギの楽園」がかつて毒ガス製造の最主要拠点

タグ: 大久野島 毒ガス弾
中国網日本語版  |  2023-08-17

 広島県竹原市の大久野島を散策すると、跳ね回るウサギとウサギのマークをよく目にする。一般的な観光客にとっての大久野島は有名な「ウサギの楽園」だが、歴史的には日本軍による毒ガス製造の最主要拠点だった。大久野島で大量の毒ガス弾が製造され、中国の軍民を殺害するため中国侵略日本軍に使用された。

 8月15日に広島県竹原市の大久野島で撮影されたウサギのマーク。新華社記者・馮武勇撮影

 8月15日は日本敗戦78周年記念日だ。記者は日本の反戦平和関係者、友好団体、留学生らに随行し、「毒ガス島」と呼ばれる広島県竹原市の大久野島を訪れた。

 大久野島は瀬戸内海に位置し、竹原市忠海港から船で10数分で到着できる。船を降りると数人の子供が嬉しそうにウサギを追い、餌を与えるのを目にした。ここのウサギもかつての侵略戦争の被害者であることを知らずに。

 観光客が8月15日、広島県竹原市の大久野島でウサギと戯れた。新華社記者・馮武勇撮影

 日本は国際法の禁止令を無視し、1929−45年に化学兵器製造に用いる大量の化学毒物を製造した。その約9割が大久野島で作られたもので、島では毒ガスの効果を調べるため200羽のウサギが飼われていた。日本は化学兵器の罪を隠すため、敗戦後に実験用のウサギをすべて殺した。今のウサギはその後、観光客を集めるため放たれたものだ。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月17日