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japanese.china.org.cn |17. 08. 2023 |
旧日本軍の「毒ガス島」を訪ねて ③加害の歴史を隠すやり方は現在も続けられる
タグ: 大久野島 毒ガス島 毒ガス資料館
中国網日本語版 | 2023-08-17
旧日本軍は秘密を守るため、侵略戦争中に大久野島を瀬戸内海の地図から消し、また陸軍大臣の許可がなければ島に上陸できないと規定した。
これらの加害の歴史を隠すやり方は現在も、さまざまな形で続けられている。
8月15日に広島県竹原市の大久野島で撮影された、現存する最大の旧毒ガス保管倉庫遺跡。新華社記者・馮武勇撮影
大久野島には1988年に完成した毒ガス資料館がある。民間平和関係者が自発的に資料と資金を集め設立した。館内では毒ガス製造装置、毒ガス弾の残存、防護服とマスク、中国での毒ガス使用を命じた日本軍の文書などの資料が展示されている。
8月15日に広島県竹原市の大久野島で撮影された、毒ガス資料館の外観。新華社記者・馮武勇撮影
この資料館では「撮影禁止」などの警告があちこちに見られる。事情に詳しい人の話によると、撮影は事前に竹原市市長の許可を得る必要があるが、一般の観光客にできることではない。まさにそのため、毒ガス資料館が完成して長年たつが、大多数の日本の観光客は大久野島に隠された罪の歴史をほとんど知らない。
8月15日に広島県竹原市の大久野島毒ガス資料館で撮影された毒ガスタンクなど。新華社記者・馮武勇撮影
在大阪中国総領事の薛剣氏は、「これは戦争を反省する義務を民衆に押し付け、歴史を隠す権力を政府に渡すようなものだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月17日