中日平和友好条約締結45周年記念レセプションが23日、東京で開かれた。中国側も北京市の釣魚台国賓館で記念式を開いた。中日は黙契の一歩を踏み出した。
国際情勢の混乱と変動により、各国は各自の戦略を速やかに調整している。1970年代の冷戦という国際的な非常事態において、中日両国はチャンスを掴み平和友好条約を結び、両国の関係の政治的・法的基礎を固めた。世界の大変動を背景とし、両国は再び重要な交差点に立ち、新時代の中日関係を構築する任務を共に迎えた。覇権主義反対は中日平和友好条約の核心的な内容であり、両国が今日共に直面している挑戦でもある。中日は条約の精神を引き続き遵守し、両国関係の正しい方向への発展を促すべきだ。
米国は常に中国の発展を抑制しようと試み、そのためさらに同盟国を対抗の戦車に縛り付ける。ところが米国と共に対抗や「デカップリング」「チェーン寸断」に取り組めば、それは自殺行為になるだろう。米国は現在再び中東で焚き付けているが、米国には各地で覇権を維持する能力がない。米国に従い「新冷戦」に取り組めば袋小路に陥るばかりだ。中米という2大国の、世界の大変動における競争と協力は中等大国の選択に影響を及ぼす。米国の同盟国である日本は戦略的な高みから中日両国の関係の正しい方向を把握し、冷戦思考を捨て、中国の発展を客観的かつ理性的に見据えるべきだ。中日両国は互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならないという共通認識を具体的な政策と行動で示し、世界の大きな流れを把握し、共にアジアの未来を築くべきだ。(筆者・廉徳瑰上海外国語大学日本研究センター主任、教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月25日