米国の現職のバイデン大統領とトランプ前大統領の競争が日増しに激化している。米国との関係に強く依存する日本は早めの準備を強いられている。ある日本メディアは、岸田文雄首相は今回の訪米でバイデン氏に「ベット」する可能性が高いとした。この憶測について、遼寧大学日本研究センターの陳洋客員研究員は、「確かにその可能性はあるが、岸田政権は最近、トランプ氏のチームとの意思疎通ルートを密かに構築しようとしている。そのためバイデン氏にと言うよりは両方にベットしていると言うべきだ」と述べた。陳氏は次のように分析した。
同盟関係を重視するバイデン氏と異なり、トランプ氏は「孤立主義者」のようだ。これはトランプ氏が再び大統領に就任すれば、米日間で現在構築されている枠組み的な対話や協力が覆される可能性が高いことを意味するかもしれない。トランプ氏は「アメリカ・ファースト」政策を再び持ち出し、経済・貿易などの分野で日本へのたかりを強めるだろう。
安倍政権と異なり、岸田政権はトランプ氏のチームとの直接的な意思疎通ルートを持たず、かつ交流した経験が少ない。これにより日米関係はより多くの、より大きな不確実性に直面する。
大統領選の圧力に直面しているバイデン氏も岸田氏に圧力をかけ、日本政府及び企業に対米投資の拡大を求め、米国の雇用、さらには経済成長をけん引することもできる。つまり外交の手段で国内の経済発展を手にし、票を集めるということだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月10日