「管道」になること。パイプ。つまり懸け橋。
これがこれからの目標でもある
この本を通して、中国が素晴らしい国だとか、日本のここがダメだとか、そうしたことを訴えるつもりは毛頭ない。その逆もしかりだ。日本にしても中国にしても実際には生身の人間が寄り集まっているだけであり、それをひとくくりにして全体が同じ意見を持っているように捉えるのは、非常に危険な気がしてならない。お互いに反発感情を抱いているとされる両国ではあるが、フェイス トウ フェイスで付き合っていけば、共感し合い、信頼関係を結べることもある。それが中国に渡って10年間、この国の中でもまれ、もつれながらなんとかやってきた僕の実感だ。
まだまだ日中間においてできる未知の可能性が沢山あるということ。
それを生かすも殺すも、日中のすべての人達の思いひとつであること。
これからの日本経済の巻き返し、中国なしでは日本経済の挽回はあり得ないでしょう。
中国人を知る、中国を知る。この本を通して自分を主人公に据え置き中国を体感してください。
40歳という人生の折り返し地点を通過した僕が経験した挫折や失敗、成功例の数々が、
皆さんをほんの少しずつでも勇気づけたり、生き方のヒントになるのであれば、それに勝る喜びはありません。。中国を愛し、嫌い、憎しむ すべての人達へ。。。矢野浩二
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月4日