新中国の国民的英雄-王進喜

人民網日本語版  |  2009-09-18

新中国の国民的英雄-王進喜。

タグ:60周年,王進喜

発信時間:2009-09-18 11:00:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 今年、中華人民共和国共和国は成立60周年を迎える。この60年間、各界の人々が国の建設に力を注いできた。その中から時代の模範といっても過言ではない代表を10人選んだ。年代も立場も異なる彼らには共通点がみられる。彼らは各自の持ち場において突出した貢献を果したほか、道徳的な模範となり、それぞれの年代において社会の風潮をリードしてきた。ここで、庶民の英雄に敬意を表するとともに、彼らの物語の中から時代の軌跡や60年間にわたる中国社会の主流の価値観をのぞいてみたいと思う。

 王進喜は新中国で最初に石油ボーリングに携わった作業員であり、全国的に有名な労働者の模範。1938年、15歳の時に王門石油公司に入社、建国後、王門石油管理局の掘削隊長を歴任する。1960年の春、大慶油田が発見され、空前の規模となる掘削が始まる。彼は大慶油田1205掘削隊の隊長に任命。同隊を率いて苦難の末、大慶最初の油井を完成、さらに年間10万メートルの掘削を進めるという世界記録を打ち立てる。中国の石油事業において多大な功績をあげ、中国工業戦線の模範となった。王進喜は「油田の鉄人」と評され、1959年、「英雄大会」で「全国先進生産者」の称号を受ける。1970年、胃がんのため病死。享年47歳。

 大慶油田は、60-80年代中国最大の油田だった。大慶油田の発見によって中国の石油工業は歴史的な新時代に入る。「石油不足」のレッテルを完全にはがし、中国人が輸入石油を使う時代が過ぎ去った。王進喜が残した「鉄人の精神」と「大慶の経験」は、中国が社会主義の建設を進める上で貴重な財産となる。1964年、毛沢東は「工業は大慶に学べ」のスローガンを発する。王進喜が体現した「鉄人の精神」は代々の石油作業員を鼓舞してきた。

 「人民網日本語版」2009年9月14日

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