3.1997年に「もののけ姫」が200億円という破天荒とも呼べる興行成績を記録すると、健康状態が思わしくなかった宮崎駿は公の場で、「これが私の最後の作品です」と語った。この「引退」は当時の日本社会でも取り沙汰され、今年の発表を除けば最も「公式」な引退発表であった。しかし4年後、宮崎駿はいわゆる「復活作」である「千と千尋の神隠し」で、ベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得し、さらにアカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞した。日本国内の興行収入は、過去にも未来にも例がない301億円を記録した。この輝かしい成果は、いわゆる「引退説」により引き起こされた議論をかき消した。
4.2004年に「ハウルの動く城」が196億円の興行収入を記録すると、宮崎駿は「私はアニメ制作の意欲を失った」と語った。これは間もなく引退という考えをほのめかした発言だ。
5.2013年に新作「風立ちぬ」がベネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出されると、宮崎駿は二度と長編アニメ制作に関わらないという決定を発表し、9月6日に東京で記者会見を開く予定となった。今回の内容はNHKのトップニュースの後、ツイッターにより全世界に拡散された。中国国内の多くのファンも、微博(ウェイボー、中国版ツイッター)などにより、この情報を得た。宮崎駿がこれほど正式に「引退」を発表するのは初めてのことだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月4日