カナール・アンシェネのルイマリ・オロ編集長はル・フィガロ紙の取材に応じ、「なぜ謝罪しなければならないのか。私には理解できない」と語り、この風刺画が引き起こした反応に驚きを示した。「私たちは誰も傷つけていない。日本政府が風刺画を批判するだけで、東電が350トンの汚染水を垂れ流しているニュースに一言も触れていないことの方が驚きだ」と語った。
フランスのスポーツ情報サイトは、「日本のユーモアに対する理解は、フランスの風刺コメンテーターや風刺画の創作者と異なっている」と指摘した。エコー・ド・フランス紙は、「日本人は福島に関する風刺を受け入れられない。彼らにとって、これは被災者の傷口に塩を塗るようなものだ」と報じた。あるネットユーザーは「日本人にはユーモア感がないのかもしれないが、フランス人は礼儀知らずに違いない」と総括した。仏メディアが福島原発に関する冗談を言うのは、これが初めてのことではない。サッカーのフランス代表との親善試合において、仏国営テレビ「フランス2」の司会者のローラン・リュキエ氏は、日本のゴールキーパーの写真を4本腕に合成し、これは原発によるものだと皮肉った。フランス2の関係者は、これにより公式謝罪をした。
カナール・アンシェネはフランスの有名な風刺新聞で、1915年に創刊された。同紙は鋭い論調で政界やビジネス界のスクープをすっぱ抜き、暗喩・俗語・ダジャレに長けており、フランスの読者から好評を博している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月13日