コロンビア戦は日本の問題がはっきりわかる試合となった。日本のパス回数は527回で、成功したのは380回で74%に達し、コロンビアを大幅に上回ったが、結果は日本の惨敗だった。この試合はスペインがオランダに負けた試合によく似ている。深く分析すると、攻めの中心的役割を担う本田選手と香川選手の間のパスはわずか6回で、うち2回は前方へのパスだった。つまり、2人の間がコロンビアに完全に断たれたということになる。そのため、日本は23回シュートを打ち、ゴールキーパーを除き出場した13人中10人がシュートを放ったが、ほとんどがペナルティエリア外からのロングシュートで、ペナルティエリア内からのシュートは数回しかなかった。
日本の攻めに「攻撃者」が欠けていることも攻めの力不足のもう一つの原因である。センターフォワードでは、大迫勇也選手は最初の2戦で何の役にも立たず、最後の試合では32歳の大久保嘉人選手を起用したがあまり効果はなかった。チームを引っ張る人がいないため、前半は全くスペースを作れず、攻めはほとんど陣地戦になった。そのため、日本はボールを奪われると前後から攻撃され、どうしようもない状況になった。
また、優秀なミッドフィルダーがいないことも日本の命取りとなった。今野泰幸選手、森重真人選手、吉田麻也選手は欧米の強豪と比べて身体面で明らかに不利であり、コートジボワール戦では2回防御に失敗し、コロンビア戦ではすきだらけだった。
そのため、世界レベルのミッドフィルダーがいながら、日本は自分たちのプレイができなかった。当然、ザッケローニ監督も日本が負けた責任を負うべきである。イタリア式の防御を取り入れなかったことはさておき、ハイディフェンスの威力も徐々になくなっていた。
日本代表の敗退は技術面が原因であることを中国サッカーは教訓にできる。ミッドフィルダーの防御において、中国は「肉挽き器」のスタイルを用い、ミッドフィルダーの中心である本田選手と香川選手の間を断ってパスさせないようにできる。攻めにおいては、郜林選手と于大宝選手は身体面でも強力なセンターフォワードで、高さという優位性を十分に生かし、日本に致命的な一撃を与えることもできる。
サッカー協会の全体構造から、校庭でのサッカーや青少年育成の体制まで、日本は中国が学ぶべき対象であると認めなければいけない。しかし、今大会での日本の問題も中国サッカーは教訓にすべきである。日本サッカーが学ぶ技術スタイル、中でも選手育成面の過剰な統一化、教義化、技術重視は日本の優秀なセンターバックとセンターフォワードの不足を招き、今大会の失敗につながった。中国サッカーは今も選手育成体制を模索しており、日本は主な学ぶべき対象である。しかし、今大会を見ると、中国は今後の青少年育成計画と大綱において、防御重視と教義化を進めるとしたが、引き続き討論を行い、全面的に発展させる必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月26日