世界保健機関児童衛生協力センター主任の戴耀華氏は、「粉ミルクの栄養価は、母乳とは比べ物にならない。研究によると、母乳育児により13%の児童の死亡を防げるという。母乳の栄養バランスは乳児に最も適しており、粉ミルクに含まれない生理活性因子は、児童の感染率を引き下げることが可能だ。また母乳の分泌量には限りがあるが、粉ミルクの量は無制限で、ミルクを与え過ぎになる可能性が高く、成長後の肥満の確率も高くなる。粉ミルクメーカーはコストを削減するため、マルトデキストリンを過度に添加しているが、これは乳幼児の肥満を引き起こす要因の一つだ。粉ミルクに添加されている栄養素がどの程度人体に吸収されるかも、議論が必要な問題だ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月6日