北京南駅の準備室で9日、勤務前に規定されたアルコール検査を受ける高速鉄道の運転士。
注意の合図。停車中または運行中に橋やコーナーを確認する合図を行う。
ディスプレイ確認。ディスプレイの正常稼働を確認したり、線路上の標識と車載装置のディスプレイとの一致を確認したりする。
線路上の標識確認の合図。進行中に無電や送電、信号などの標識を見た際にも合図でこれを確認する。
春節の特別運行期間を迎え、ハイスピードで快適な「動車組」(高速列車)を選ぶ人はますます増えている。多くの人は、高速列車は高度にスマート化され、運転士は何も考える必要はなく、いくつかのボタンを押すだけで運転でき、けっこう暇なのではという印象をお持ちかもしれない。しかし高速列車の運転は本当にそれほど簡単なのだろうか。記者がこのほど北京から上海に向かう高速鉄道「G113」で行った取材からは、運転士は、運転室に足を踏み入れた瞬間から、ほとんど軍隊のような厳しい管理と制約を受けていることがわかった。
運転:信号装置を通るごとに合図で確認
北京鉄道機関区で一番のベテラン運転士である麻然松さんによると、運転士の操縦台の下には、安全確保のためのペダルが設けられている。列車の出発後、運転士はこのペダルを踏み続けなければならない。さらに30秒に一度このペダルを上げなければ、列車は自動停止してしまう。運行中は信号装置を通る度に手で合図を行い、同時に大きな声で確認し、気合いを入れる。初期の規定では信号装置は2kmごとに設けられることになっていたため、北京・天津都市間列車では30分の運行期間で100回近くの合図を行わなければならない。さらに前方の軌道を常に監視し、信号に従って速度を調整する必要がある。
休憩:眠らなければ罰金680元