イギリスメディアは5月11日、壁に書かれた「中国は君たちの未来のカギだ」という字を掲載した。その傍らにはおもちゃのパンダや、中国のタペストリー、プラスチックの竹もある。これはアルマトイにある語学学校の、ある夜の中国語クラスの風景である。
英誌「フィナンシャルタイムズ」ウェブサイト版の5月9日付記事によると、33歳の画家であるビクトリア・ナザルチュクさんは、中国の書道が好きだったことから中国語に興味を持った。しかしカザフスタンで中国語を学ぶ人と同様、彼女もまた日々実力を増す中国経済のことを考えるようになった。
彼女は「私たちは中国の文化、歴史、言葉を理解したい」と言う。「一定のレベルになったら、子供にも中国語を教えたい。今後の役に立ちますから」。
カザフスタンでは中国経済の影響力が日増しに高まっている。記事によると、中央アジアでは多く人々が中国語を学び始めているという。語学学校である東西教育グループを創設したヌアラン・バイテミロフ氏は、現在方向転換を図っていると言う。同校は元々英語を教えていた。現在は中国語クラスの割合を増やし始めている。
「西カザフスタンはカナダの大企業ばかりだった。しかし現在は中国企業が主流となっている。そのため就職には中国語ができることが有利となる」と同氏は述べる。彼は武漢で修士を修めている。彼によると中国語を学ぶ学生は毎月5%ずつ増加しているという。「親はみな、子供に中国語を勉強させれば就職の大きな助けになると考えている。現在、中国からの投資が増えていることに親たちは気付いたのだ」。