第三者決済サービス「支付宝」(アリペイ)の2016年の本名登録ユーザー数は4億5000万人に達した。同サービスは4日、大量のユーザーの行為を計算・分析した上で、2016年の中国全国民の利用状況を発表した。
モバイルネットワークは中国人の暮らしの一部になっている。4億5000万人の消費者のうち71%がモバイル端末で決済しており、延べ10億人が「指先の公共サービス」を利用した。80年代生まれ、90年代生まれが中心的なユーザーとなっており、前者の1人平均決済額は12万元以上で、後者のモバイル端末による決済が占める割合は91%に達する。
モバイル決済の全体に占める割合は71%。2015年は65%だった。モバイル決済の浸透は、オフラインの携帯電話による決済の習慣が養われたことによる。
省別の通年の決済額を見ると、広東省が1位で全国の16%を占める。2位は浙江省、3位は江蘇省。1人平均決済額を見ると、上海市は前年の1.5倍弱の14万8000元でトップ。2位から5位は浙江省、北京市、福建省、江蘇省の順。この沿岸部の5省の平均決済額は、10万元の大台に乗った。2015年の時点でこの水準に達していたのは上海市のみ。
海外を訪問する中国人が増えている。中国人の2016年の海外旅行は前年比160%増。支付宝が統計をとったクロスボーダー消費データを見ると、中国人が最もショッピングを好む目的地は、韓国、中国香港、タイ、中国マカオ、中国台湾、日本、豪州、シンガポール、ニュージーランド、ドイツの順となった。