このほど、阿里巴巴(アリババ)傘下の個人向け信用サービス「アント花唄」が「2017年若者の消費生活報告」を発表した。それによると、中国人の伝統的習慣である「貯蓄してから消費する」のとは異なり、1990年代生まれ(90後)の若い世代は「クレジット消費」の習慣を養いつつあるとともに、信用を重視するという点で上の世代をはるかにしのぎ、99%が延滞なく期限通りにクレジットを返済するという。「北京晨報」が伝えた。
花唄のデータをみると、90後のクレジット消費は非常に理性的で、消費を好むが野放図な消費はしない。花唄の若年ユーザーの69.41%が「毎月の利用状況に余裕をもたせる」としており、一月あたりの利用額を利用限度額の3分の2までに抑えているという。
また同報告によれば、動画サイトのAcFunや動画共有サイトのbilibili、動画へのコメント、音MADなどがますます人々の視野に入り込み、二次元消費が「次元のカベ」を突破して、徐々に主流に躍り出ている。花唄の報告では漫画、フィギュア(コレクション目的の模型人形)、コスプレの3大典型的二次元消費のデータを分析したところ、漫画は1980年代生まれ(80後)の専売特許で、90後の間ではすでに人気がなくなり、コスプレとフィギュアこそが90後の「メーンディッシュ」だ。花唄を利用してコスプレ用品を購入するユーザーのうち90後は62.81%を占め、フィギュア購入者では63.01%を占めるという。
また90後の消費には数量が多く、金額が少ないという特徴があり、典型的な「トレンドは追求するけれど高いものはほしくない」タイプの消費だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月7日