日本のモバイルゲーム『旅かえる』が中国を風靡しているが、中国が自主開発したネットゲームも海外のゲーマーの心をつかんでいる。
『2017中国ゲーム産業報告』によると、2017年の中国が自主開発したネットゲームの海外市場売上高は82億8000万ドルに達し、前年比14.5%増加した。2012年の売上高は5億7000万ドルだった。
伽馬数拠の滕華チーフアナリストは、「中国が自主開発したゲームの海外における影響力と市場地位は高まっている。中国は名実相伴うゲーム輸出大国になった」と話す。
市場規模の大きい世界ゲーム市場において、中国のゲームは軽視できない。
ルート開拓、各規模のゲーム会社がそれぞれの方法で海外市場を争う
ファンタジー色が強く鮮明、兄弟2人が変身する、唐僧がアクションで関門を突破するなどのシーンは、伝統的な『西遊記』のイメージとやや異なるが、ゲーム『UnrulyHeroes』の設定となっている。完美世界のフランスチーム「マジック・デザイン」が制作したこのゲームはまだ発売前だが、多くのゲームイベントに登場し注目を集めている。
国際チームが中国のIPを導入したゲームを制作するというのは、完美世界が海外進出においてよく用いる手段である。
完美世界の蕭泓CEOによると、当初、同社はゲームを海外の代理業者に販売していたが、2008年以降、イニシアチブを握る必要があると考え海外に拠点を構え、自社で配信し、海外ユーザーに直接サービスを提供することにした。その後、同社は海外に生産開発機関を設立し、現地スタッフを採用して現地の習慣に合わせた作品を作り、中国要素を取り入れ、利益を増やした。現在、同社はグローバル資源を統合し、世界クラスのゲームを制作中だという。完美世界のゲームは世界の100以上の国と地域に進出している。
スタイル変更の背後には順調な海外戦略の進行があった。帆を揚げる前は多くの中国ゲームに道を遮られていたが、現在は多くのルートが現れ、中国ゲームの世界進出を後押ししている。ルートの開拓に伴い、各規模のゲーム会社が様々な形で海外進出している。実力のある海外チームは資本の優位性を生かして合併買収し、海外市場での地位を築いた。自主開発能力のある企業はゲームを海外に進出させた。多くの中小企業は経験のある海外の配信企業と提携し、中には地域に合わせたゲームを開発する企業もある。
蕭泓氏は、「十数年前にゲームを売り込む際、まだ数社の企業しかなかったが、十数年の開拓を経て業界全体に勢いが出た。中国のゲーム業者が世界で発言権を持つのも商品がよくなり、ルートが増えたためだ」と話す。