北京笑傲天宮生物科技有限公司の簡一平会長によると、優れた品質の茶葉で、宇宙では火が使えないため60~70度のお湯しか使用できず、溶解度が高くなければいけない。同社は中国宇宙飛行士センター宇宙食品・栄養研究室と共同で「宇宙茶」を開発した。宇宙飛行士の景海鵬氏が宇宙で飲む「宇宙茶」は専門家チームが約3年かけて、100回以上の配合と実験を重ねて開発されたものだという。
陳斌氏によると、配合が決まったら宇宙飛行士に試飲してもらい、口に合うか確認し、再調整の必要がなければ他の食品と組み合わせて科学的な食事を組み立てる。宇宙飛行士の食事は5日周期で循環し、毎日同じものを食べることはない。
このようなハイテクな宇宙食に、一般人も興味があるのではないだろうか。
陳斌氏によると、1970年代、中国は宇宙食の研究開発を開始した。研究成果の1つであるカンパンは日常生活に浸透している。
宇宙食を一般に浸透させるには、コストが最大の障害である。陳斌氏は、「宇宙食は生産に多くの工程を踏み、コストが高くなる」と話す。
コストを削減するには量産化するしかないが、簡一平氏は、「社会的効果と経済効果が高くなれば、宇宙技術の民用価値が生まれる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年4月3日