四川航空のフロントガラス落下事故 原因調査が始動

四川航空のフロントガラス落下事故 原因調査が始動。多くの業界関係者によると、故障の分析から見る限り、ガラスのどこかにひびができ、ガラス内部の応力作用が失效し、最終的に破損にいたったと考えられる。だが具体的にどんな原因でひびができたかは、大量のデータがなければ正しく判断するのは難しい…

タグ:脱落 フロントガラス 技術 品質

発信時間:2018-05-17 16:35:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 重慶市から西藏自治区の拉薩(ラサ)に向かっていた四川航空のエアバスA319型機が5月14日朝、成都管轄空域を飛行中、コックピットの右座席のフロントガラスが突然破損して脱落する事故が起きた。この事故で客室は気圧が低下し、旅客の前には酸素マスクが落下した。


 コックピットの一部設備が損傷し、副操縦士と乗務員1人が負傷したが、乗組員らはただちに緊急対応プロセスを始動。管制に連絡し、航空機と機上の人員の状況を検査し、近くの成都双流空港を選んで緊急着陸態勢に入った。


 民用航空各部門の連携の下、航空機は午前7時42分、双流空港に安全に着陸し、機上のすべての旅客の安全は保たれた。


 今回の事件での英雄はもちろん劉伝健機長だ。だが劉機長の高い技術と能力に驚嘆すると同時に、フロントガラスの破損と脱落の原因も注目を集めている。


 多くの業界関係者によると、故障の分析から見る限り、ガラスのどこかにひびができ、ガラス内部の応力作用が失效し、最終的に破損にいたったと考えられる。だが具体的にどんな原因でひびができたかは、大量のデータがなければ正しく判断するのは難しい。


整備の不手際の可能性は排除


 中国民用航空局の報告によると、脱落した右側のフロントガラスは同機のオリジナルの部品で、運営投入から事故まで故障記録はなく、整備や交換がなされたこともなかった。


 そうなるとオリジナルのこの部品に焦点が当たることになる。ある大型外資ハイテク企業で故障分析を担当する人物によると、ガラスの破損は次のような経路を通ったと考えられる。まずはある出発点からだんだんと広がる。飛行機のフロントガラスは5、6層からなるが、どこか1層に欠陥が現れると、局部に高圧がかかり、内部で相互に作用する応力が生じる。それが伝わり四周に広がると、ガラスに穴が開いたり、破裂したりする。



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