レジ袋制限令から10年、市民の意識は向上したか?

中国網日本語版  |  2018-06-06

レジ袋制限令から10年、市民の意識は向上したか?。

タグ:レジ袋制限令、市民、意識

発信時間:2018-06-06 09:02:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 

 「レジ袋制限令」が2008年6月1日より、中国で正式に施行された。中国網(記者・楊玲玲、王棟)が伝えた。

 

 同法令はこの10年間に渡り着実に効果を発揮した。店で提供される一般的なレジ袋は生分解性レジ袋になり、販売量も大幅に減少し、「白色汚染」が目に見えて減少した。

 

 レジ袋制限令は現在、苦しい状況に陥っている。大型店やスーパーは規定を守っているが、一部の農作物市場や小規模店の状況は楽観できない。無料の超薄型ゴミ袋が依然として大手を振っている。多くのメディアは「レジ袋制限令」が「レジ袋有料化」に落ちぶれようとしていると指摘した。消費者の多くはレジ袋の価格をそれほど気にせず、購入することが習慣化している。店側はこれを利益創出の新たな手段としている。さらにフードデリバリーとネット通販の流行により、レジ袋制限令は新たな課題に直面している。

 

 それでは実情はどのようになっているのだろうか。レジ袋制限令は一般人の環境保護意識にどのような影響を及ぼしたのだろうか。中国網の記者はこれらの疑問を抱きつつ、北京市のスーパーを取材した。

 

買い物客の8割が袋を購入、野菜・果物類の袋は無料

 

 夕方に買い物客が増える時間帯に、記者は北京市の大型スーパーチェーン2店のレジで、時間を計測しながら観察した。30分内に、買い物客の8割弱がレジ袋を購入した。

 

 またスーパーの野菜・果物エリアでは無料の袋が提供されており、消費者も需要に応じていくらでももらうことができる。あるスーパーの店員は「圧倒的多数の買い物客は果物と野菜の種類ごとに袋を取る。1人で1回買い物するたびに、3−4枚の袋を持ち帰る計算だ」と話す。多くの果物・野菜は実際には、袋に詰めなくても量り売りが可能だ。

 

 店員によると、スーパーで販売されているレジ袋は生分解性の環境に優しい材料を採用しており、何度も使用できるエコバッグも販売している。野菜・果物エリアで使用されているのは高密度ポリ袋(PE袋)で、「QS」マーク、国家標準ナンバー、厚さ、生産メーカーなどの情報がプリントされている。店員によると、これらの袋は人体に害がなく、食品を入れることができる。焼却処理後は主に水と二酸化炭素が生まれ、環境を損ねることはないという。しかし店員は、スーパーのレジ袋の販売状況と利益については、統計データが存在しないとした。

 

 記者はその後、北京市の無人スーパーを訪れた。その店のレジ袋もセルフ購入できる。商品を3点以上購入する場合、買い物客のほとんどがレジ袋を購入することが分かった。




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