レジ袋制限令から10年、市民の意識は向上したか?

中国網日本語版  |  2018-06-06

レジ袋制限令から10年、市民の意識は向上したか?。

タグ:レジ袋制限令、市民、意識

発信時間:2018-06-06 09:02:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


マイバッグを好む中高齢者

 

 記者の調べによると、レジ袋を購入する買い物客は若者が中心で、中高齢者はマイバッグや手押し車などを好む。

 

 一部の買い物客はインタビューで、レジ袋を購入するのは主に便利だからだと答えた。無人スーパーで、ある若い買い物客は「この新鮮な買い物サービスを体験しようと思ったので、わざわざ袋を準備しなかった」と語った。

 

 多くの中高齢者はインタビューで、マイバッグを用意するのも便利だからだと回答した。梁さん(56)はマイバッグを指さし「この袋は丈夫でサイズもちょうど良く、おまけにエコロジーだ」と述べた。

 

 梁さんは大連出身で、北京に来てからはよく故郷の青い海と空を思い出すという。「北京は道路が狭く、路傍は停車する車でいっぱいだ。車が増えて人が増えればゴミも増える」彼は遠くの清掃員を指さしながら、「一般人が環境保護に注意しなければ、作業量が増えるではないか」と言った。

 

 梁さんは普段から、環境保護に熱心だと話す。「家の近くを川が流れているが、数年前から川辺にゴミ袋がたまるようになった。大きいのや小さいの、それからさまざまな色のものがある」梁さんはこの光景を目にし、川の清掃をすることを決めた。退勤し通りかかるたびに、1時間をかけて川辺のゴミ拾いをする。さらに友人に共に行動するよう働きかけ、身近な人にレジ袋をなるべく使用しないよう呼びかけている。


意識ばかりで消費習慣を変えられない若者

 

 ゴミ袋の危害と処理について、スーパーにいる多くの中高齢者はあまり理解していない。彼らは「白色汚染」に反感を抱くだけで、ゴミ分別の要求についても理解していない。対照的に、若い世代は環境保護の知識が豊富だ。

 

 海淀区のある大学に在学する呉さんはインタビューで「マイクロプラスチックは海洋のPM2.5であり、海洋の環境と生物に極めて深刻な危害をもたらす」と話した。

 

 呉さんはまた、環境保護問題を解消する多くの意見を述べた。例えばレジ袋を何度も使用したり、フードデリバリーの包装を少なくするなどだ。呉さんは「プラスチック汚染の取り組みの重点を、事後処理から防止に変えるべきだ。汚染が生じてから高いコストをかけ処理するよりも、根本的に汚染源を制御するほうがいい。材料を改良し、汚染を減らし、前もってコストをかける。ゴミ焼却のコストを原材料の改善、リサイクルの徹底に使用すれば、半分の労力で2倍の効果を得ることができる」と提案した。

 

 ところが呉さんは自分の消費習慣について、「よくフードデリバリーとネット通販を利用する。便利すぎて、習慣化すると変えがたい」と説明した。



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