「千里江山」で光と影を演出 美しい中国の人民奉仕
2019年の北京国際園芸博覧会の開幕まで約1カ月となった。北京青年報が北京国際園芸博覧会事務局から入手した情報によると、博覧会パークは準備の最終段階に突入し、1カ月に素晴らしい園芸イベントが開幕する。
中国館は美しい山河を再現
半球形の木の輪郭は自然の中に玉があるような雰囲気で、屋根の両端は羽を広げた鳥のように反り返っている。中国館は園芸を通して「天・地・人の和」「心地よい風」「山水の共鳴」「穏やかな暮らし」「調和のとれた共生」を構築する。
うち、「天・地・人の和」は甲骨文と『詩経』の植物などを素材とし、現代科学技術と組み合わせて素朴な人と自然の調和のとれた共生の化学自然観を表現。「心地よい風」は大型絵巻『千里江山図』と『富春山居図』を展示し、鏡の効果を利用して美しい押し花や生け花などの工芸を用い、現代のマルチメディアインタラクティブ技術を組み合わせて美しく多彩な自然を再現する。
「山水の共鳴」は生態のライブアートシステムと丘陵・棚田のオブジェを用い、山水・林・田・湖・草の万物共生を表現。「穏やかな暮らし」は紗のカーテン、光と影、デジタル映像、実物を組み合わせて「風に吹かれて咲く花、尊い自然」のライブインタラクティブ効果を形成し、良好な生態環境は人民への最大の奉仕であることを示す。「調和のとれた共生」は映像と写真で中国の新時代の生態文明建設の方向を紹介する。
国内外の園芸が国際館に登場
国際館は94本の鉄骨造の「花傘」をまとう。「花傘」は白を基調とし、夜になるとライトアップされて色鮮やかになるため、「鋼鉄の花の海」と称される。国際館はサンクンガーデン、ホール、国家・国際組織展示エリア、室内ガーデン特別国際コンテスト展示エリアからなる。
サンクンガーデンは園芸博覧会の段階、テーマ「生態グリーンウォール」、五大州坂道などを通して色とりどりの「百花園」を形成。ホールは画期的な大型マルチメディアジオラマ壁を用い、ライブ投影とシルエット彫刻で「一帯一路」沿線の園芸文化とストーリーを伝える。国家・国際組織展示エリアは23のブースを設置し、アジア、アフリカ、欧州の国家国際組織の園芸商品、景観、成果を紹介する。
園芸博覧会の期間中、室内ガーデン特別国際コンテスト展示エリアはボタン、ラン、コウシンバラ、盆栽、盆景、キクの6つの国際コンテストおよび2019世界フラワーアレンジメントコンテストを行い、世界の園芸技術が切磋琢磨する場となる。
「万華鏡」で植物の知恵を紹介
植物館は中国館の西側に位置し、マングローブ、熱帯雨林、シダ植物、シュロなど1000種以上の貴重な植物を集中展示する。うち、マングローブの温室は国内初となり、マングローブが海の干満により誕生し、根を張り、塩を形成するなどの特徴を再現し、「海岸の衛士」としての独特な植物の知恵を紹介する。
植物館の屋上からは世界最大の浮木彫刻「モリと彼女の家族」を観賞できる。高さ10メートル、重さ10トンのこの彫刻は子供のキリン、オスとメスのキリン、金属の木で構成され、ニンジンボクで作られた植物館最大のオブジェである。これは博物館のスターIPとして、ネットで人気を集めるスポットになることが予想される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月26日