『中国民航操縦士発展年度報告(2018年版)』によると、約68%のドローン操縦士の収入が現地の平均収入と同等または上回っている。収入が現地の平均収入の2倍以上の人は13%に上り、現地平均の3倍以上というドローン操縦士もわずかにおり、多くのドローン操縦士の収入が現地平均の1~2倍となっている。
しかし多くの従事者が、報酬は多いが作業は楽ではないと漏らす。例えば、ドローンを使った植物保護作業は農家の農作業より大変である。航空撮影分野では、撮影スケジュールが過密で、撮影と飛行の技術が高くなければ良いものが撮れない。そのほか、ドローンはツールにすぎず、操縦士は測量・製図や撮影などの他の専門技術も備えていなければ効果を発揮できない。
一部の職業学校はドローンの専門授業を開設または準備しており、より多くのドローン操縦士を育成し、市場ニーズを満たすことが予想される。清華大学自動化科ドローン実験室の陸耿准教授は、「ドローン操縦士の職業化は応用技術の標準化と規範化をもたらし、ドローンの幅広い応用における安全保障の信頼性を高め、ドローン業界全体の応用分野の発展につながる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月5日