6機関がウイルス株分離 新型肺炎ワクチン開発に一歩近づく

6機関がウイルス株分離 新型肺炎ワクチン開発に一歩近づく。安徽省疾病予防抑制センターはこのほど、トランスクリプトミクスDNAシークエンシングの新型コロナウイルス肺炎病例のサンプルを応用し、2種のウィルス株の分離に成功した。広東、上海、浙江、北京、湖北に続き、新型コロナウイルスのウィルス株を分離した6つ目の省級疾病予防抑制センターとなる…

タグ:ウイルス株分離 ワクチン

発信時間:2020-02-21 13:50:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国工程院院士で国家衛生健康委員会上級専門家チームメンバーの李蘭娟氏は、「ウイルス株の分離は、ワクチン株を得たことを意味する。ウイルス株を使ってワクチン株を作り、検査後にワクチンの調製ができる。ウイルス株はワクチンの研究開発、抗ウイルス薬のスクリーニングおよび検査試薬の研究開発などの基礎となる」と述べた。


 趙衛氏は伝統的な不活化ワクチンを例に挙げ、以下のように説明した。新型コロナウイルスの大量培養後、不活化するが抗原性を極力残し、ワクチンに再精製する。ワクチンが人体に入ると、免疫システムの新型コロナウイルスに対する免疫力が活性化し、この病気を予防できる。しかし、現実ではワクチン誘導有機体の免疫力が不十分で、人体保護作用が発揮されないことが多い。これもワクチンの研究開発において難点の1つである。


 さらに、期待されている薬物について、趙衛氏は、注目されている従来からある薬の新たな用途にしても、新薬の研究開発にしても、まずは対外実験を行う必要があると紹介した。細胞モデルで薬物のウイルス感染細胞への遮断または作用妨害を観察し、動物モデルで検証し、最後に臨床試験を行う。これらは全てウイルス株を基礎とするため、ウイルス株の取得はウイルス予防・治療の研究に非常に重要である。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月21日


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