「遊びは子供にとって最もまともな行為である」。隔離中の小児患者にとって、隔離服を着た医療スタッフは彼らの遊び相手である。子供たちが入院を怖がらないように、医師と看護師は隔離服にキャラクターの絵を描き、自分が小児病棟のキャラクターになり、子供たちと一緒に色を塗ってこの特殊な時期を乗り越えられるよう手助けしている。「ベイマックスおばちゃん」、「ドラえもんおばちゃん」、「ウルトラマンおじちゃん」らは子供たちに愛と希望を与えている。
写真は武漢児童医院が提供
医療スタッフの心温まる措置は子供たちから信頼を得て心から愛されている。病室に隔離され、他の遊び道具もない子供たちは、医療スタッフの隔離服に色を塗る以外の時間はほとんど医療スタッフの忙しそうな姿をじっと見ているだけである。陸小霞さんによると、医療スタッフは少し時間ができると子供たちにできるだけ付き添いたいと思っているが、物分かりのいい子供は「おばちゃん、遠くから見てるね。ウイルスを移してしまうのではないかと心配」と言う。子供たちの物分かりの良さと優しさは、医療スタッフにとってウイルスに立ち向かう最大のエネルギーになっている。
愛は隔離されない
陸小霞さんによると、武漢児童医院は490人あまりの小児患者を受け入れ、各界から注目と配慮を受けている。各級政府部門の強力な物資支援は臨床ニーズを保障し、マスク、果物、ヨーグルトなどの民間からの物資寄付も病院に次々と届いている。医療スタッフによる懸命な治療と社会各界の配慮のもと、27日までに200人以上の小児患者が回復し退院した。
多くの子供がウイルスに侵されないように、病院は公式アカウントや公式サイトなどを通して新型コロナウイルス肺炎に関する防護知識をリアルタイムで発信し、保護者が子供の安全を守れるようサポートしている。また、病院はオンライン診察も開設し、保護者の疑問にリアルタイムで回答している。
子供は祖国の「花」であり、暖かくなり花が咲くのを静かに待っている。無数の人に守られ、花がもうすぐ開き、全てが良い方向に向かい、私たちは煙のないこの戦いに打ち勝つ。子供たちが1日でも早く回復し、無事に帰宅できることを願っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月28日