欧州人も感染症流行のパニックに陥っている。フランス保健省のヴェラン大臣は、フランスの「感染症流行第2段階突入」を宣言し、新型肺炎はフランス国内で蔓延し始めたと述べた。
フランスのマクロン大統領は2月29日、感染症流行は始まったばかりで、「我々は危機に直面し、感染症流行が迫っている」と警告した。その後、ヴェラン保健大臣は記者会見で複数の措置を発表し、国内の5000人以上の密閉空間での集会を禁止し、開催中のフランス国際農業展を1日早く終わらせ、パリ・ハーフマラソン、ニース・フェア、アヌシー・フェスティバルなどを中止すると発表。世論調査によると、フランス人の55%が新型肺炎の流行に不安を感じている。ヴェラン氏は、防護マスクを追加購入するほか、フランスは新型肺炎患者を受け入れる医療機関を38軒から108軒に増やすと述べた。そのほか、フランスの新型肺炎の検査能力は1日数千例に向上している。ヴェラン氏は感染予防の重要性を強調し、こまめに手洗いをし、1時間ごとに洗い、握手と挨拶時のビズを避けるよう呼びかけた。フランス通信社は、感染症の流行により、ルーブル美術館が3月1日から臨時閉館措置をとると報じた。
イタリアでも新型肺炎患者が激増し、2月29日だけで240人増加し、感染者は1128人になった。一部のイタリア人は日用品を買いだめ、野菜を栽培し始めた人もいる。感染症に対応するため、イタリア政府は、退職した医師と看護師を再雇用する方向で募集公告を発表した。また、イタリア人は欧州のその他の国で差別に遭っている。