調査を強化、専門家が専用の病例バンク設立を提案
3月8日午前9時過ぎ、記者は中心市街地にあるハビリステーションを訪れ、1台の救急車が観察中の患者を病院に搬送するのを目にした。スタッフによると、患者は55歳で、コンテナ医院から退院しハビリステーションで引き続き隔離観察を行い、8日朝に胸の痛みを訴え、スタッフが病院搬送を手配した。
武昌区にあるハビリステーションでは、43歳の退院患者が3月6日午後にハビリステーションに入り、同日夜に39.3度の高熱が出て指定病院に緊急搬送された。
2月22日にハビリステーションが設立される前、一部の退院患者は当時の診療プランに基づき自宅で隔離観察を行い、退院後に陽性となるケースがあった。漢陽区のあるコミュニティでは16人の患者が退院後に自宅で隔離観察を行っている。うち1人の患者は2月5日に退院し、2月20日の再検査で陽性となり再入院した。この患者の夫は濃厚接触者として再び隔離観察された。
武漢市内の一部エリアは調査を強化し、自宅観察をしていた少数の回復患者、隔離所で回復した疑い患者などを調査している。
ある中心市街地の衛生健康委員会責任者によると、同エリアは700人以上を調査し、200人以上に隔離解除の医学証明を発行した。「患者が見つかれば入院し、治療を受ける必要がある」と話す。
多くの医学専門家は、臨床発見に基づき、新型コロナウイルス肺炎回復者の追跡観察を強化すべきとの見解を示している。華中科技大学同済医学院附属協和医院准教授で江夏区新型コロナウイルス肺炎予防治療専門家チームのリーダーの劉本徳氏は、「新型コロナウイルスは新たに発見されたウイルスで、理解がまだ不十分である。退院患者の追跡調査と観察を強化し、新型コロナウイルス肺炎患者病例バンクを設立し、関連の症状が見つかったら直ちに報告、警戒できる体制を作るべき」だと提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月12日