3月24日晚、3月21日に東方航空の旅客機墜落事故が発生して72時間が経過したが、飛行機にいったい何が起きていたのか。国家応急処置指揮部のここ数日の報告によると、捜索作業で6つの進展があった。
ブラックボックスの発見
捜索の最大の進展は、23日に墜落機のブラックボックスが見つかったことである。中国民航局航空安全事務局の朱涛主任によると、見つかったブラックボックスは操縦室の音声レコーダーだった。
現在、捜索隊員は2つ目のレコーダーを全力で捜索している。2つのブラックボックスをデコードすれば、事故原因の分析の重要な証拠が得られる。
主な衝撃ポイントの確定
朱涛氏によると、事故の主な衝撃ポイントがほぼ確定した。飛行機の大部分の残骸は衝撃ポイントの半径約30メートル、深さは地上から約20メートルの所に集中している。
飛行機の主な残骸の発見
東方航空の旅客機のエンジンのベーンとタービン、左右の水平尾翼、補助翼のオートパイロットなどの残骸が見つかった。事故現場で、捜索隊員は操縦室の脱出ロープ、乗員のマニュアルブックと証明書も発見した。
被害者の遺体の残骸
24日16時までに、被害者の遺品21点、飛行機の残骸183個、被害者の遺体の残骸が見つかり、調査作業チームに引き渡された。そのほか、事故現場中心部から約10キロ離れた梧州市藤県藤州鎮四旺村鴉塘組の農地で飛行機の残骸と見られるものも見つかった。
「ピックル・フォーク」の点検が問題ではない
海外のインターネットで、東方航空は737-800型「ピックル・フォーク」を自主点検していたという噂が流れたが、事故とは無関係と見られる。中国東方航空集団有限公司宣伝部の劉暁東部長は、今回事故を起こした機体はB1791号で使用年数はわずか6.8年、飛行回数は8986回で、機種の耐空性基準にある「ピックル・フォーク」部品の最も厳しい検査基準「2万2600回の離着陸」に達していないとコメントした。事故原因はこの部品の点検ではないという。
飛行機は航行基準を満たしていた
東方航空雲南有限公司の孫世英会長によると、事故を起こした旅客機の点検は技術マニュアルを厳しく守って実施し、技術状況は正常を維持していた。離陸前、飛行機は航行基準と耐空要求を満たし、正常だった。事故当時、航路の天候に危険な状況はなかった。同機の3人のパイロットの操縦免許と健康証明は有効期間内、健康状態は良好で飛行経験もあり、飛行要求を満たしていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月25日