56の民族を擁する中国では民族区域自治を実施することにより、各民族が団結しており、社会が安定している。中国は民族問題を成功裏に解決する道を見つけ出し、民族区域自治の実施は、60年前の内蒙古自治区の成立によってその歴史の序幕が正式に切って落とされたのである。
民族区域自治制度の誕生
中国は多民族国家であるため、民族問題を解決することは歴代政権が必ず直面する重要な課題であった。中国共産党が成立した後、充分に民族問題を重視し、弛まず民族問題解決のための活路を摸索し続け、多様な手段を試みた後、最終的に実際状況に合致する区域自治政策を確立したのである。
抗日戦争勝利後、1945年11月26日~28日、中国共産党中央の指導のもとで、ウランフが河北省張家口において内蒙古各盟旗代表大会を召集、主催し、内蒙古自治運動連合会が設立された。1946年4月3日、内蒙古自治運動連合会は「東蒙古人民自治政府」と共同で河北省承徳において「四・三」会議を招集し、内蒙古自治運動連合会東蒙総分会を設立した。こうして、内蒙古自治運動は健全な発展の道を歩み始めたのである。
1947年5月1日、内蒙古自治政府がウランホトで正式に成立し、わが国初の省クラス民族自治区が誕生した。
民族区域自治政策に導かれて、内蒙古にはダフール、オウンク、オロチョンの3少数民族自治旗、19の少数民族自治郷が相次いで成立した。これによってわが国の民族区域自治制度が創建され、それからは弛まず摸索、改善、法制化の進展の道を歩んできた。
内蒙古自治区民族事務委員会のアディア主任によれば、長期にわたって、自治区は一般的な行政職権を行使してきただけではなく、立法、臨時法実施、言語文字、幹部養成、経済、財政、文化教育などの方面においても真摯に自治権を行使してきた。449の地方性法規を批准、制定しているが、うち72の法規が民族自治区の特徴に応じて融通を利かし執行権を的確に行使している。内蒙古の少数民族人口は総人口の21.6%にすぎないが、自治区の共産党組織や政府機関に勤務する少数民族幹部は幹部総数の30.59%を占めており、人口比を大きく上回っている。
60年間の発展と実践
60年前の内蒙古は貧困で、立遅れていた。自治区成立後、経済社会が引き続いて発展し、新しい内蒙古と変身した。
改革開放以降、自治区の経済は高度成長の時代に入り、長期安定の望ましい社会状況を呈している。特に新世紀に入ってから、政府は民族区域自治制度の優位性をたよりに、西部大開発のチャンスを生かし、工業化、牧畜業・農業の産業化、都市化を推進し、都市と農村の人びとの生活が歴史的な変化を遂げ、自治区の実情に符合したよりよいより速い発展の道を探し出したのである。
現在の蒙古は、全国ひいては世界に経済活動の脈動を感じさせている。北京の電灯4個のうち1個は内蒙古からの送電によって光を放っている。伊利、蒙牛などの企業は全国乳製品市場の過半を占め、羊肉料理店「小肥羊」は黄河と長江を越え、海を越えて欧米にまで進出し、オルドスなど一連のカシミヤ・ブランドは「全世界を暖めている…」
統計によれば、2006年度の自治区GDPは4790億元に達し、一人当たり生産額は2513米ドル、財政収入は712.9億元に達している。自治区この5年のGDPの年間平均成長率は16.6%で、連年全国をリードしている。
民族問題解決の摸索
民族区域自治の実施によって、国家の集中、統一を民族の自主、平等とを結びつけ、国家の富強と民族の繁栄をリンクさせ、各民族人民の祖国統一を愛する熱烈な感情と自己民族を愛する感情とをリンクさせ、各民族は心を合わせて相互に協力することができるようになったのである。
民族区域自治制度はわが国三大基本政治制度の一つで、各民族の広範な賛同を受けており、全国の少数民族の集中して居住する区域で実施されている。現在、全国には5つの自治区、30の自治州、120自治県(旗)を包括する155の民族自治地方がある。55の少数民族のうち44の民族が自治地方を成立させ、区域自治を実施している少数民族の人口は少数民族総人口の70%を占め、民族自治地方の面積は全国総面積の64%前後を占めている。
国は法律によって民族区域自治制度を強化している
1952年、中国政府は『中華人民共和国民族区域自治実施要綱』を発布し、民族自治地方の成立、自治機関の設置、自治機関の自治権利などの問題に対して明確な規定をだした。1984年5月31日、民族区域自治実施の経験に基づいて、第6期全国人民代表大会第2回会議では『民族区域自治法』が採択され、同年10月1日から正式に施行することを決定した。
2001年、社会主義市場経済の下における民族自治地方の経済・社会事業の発展を加速させるため、民族自治地方の各民族人民の願望を充分に尊重する前提で、全国人民代表大会常務委員会は『民族区域自治法』を修正し、該法をさらに改善整備した。現在、民族区域自治法は憲法に規定されている民族区域自治制度の基本法として実施されており、わが国の民族的法律と法規を構成する基幹的存在となっている。
わが国の民族区域自治制度の実施の成功は、世界に広範な影響を与え、国際社会、特に一連の多民族国家の注目を集めている。現在、日本、アメリカ、ロシア、オランダ、ノルウェイなど十数カ国の学者がわが国の民族区域自治制度を研究している。中国の民族区域自治制度は少数民族区域の安定と発展を効果的に維持しており、クリエーティブに富んでいる。
「チャイナネット」2007/07/05
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