今年は内蒙古自治区の成立60周年にあたる。国務院新聞弁公室の記者会見で25日、儲波・共産党内蒙古自治区委員会書記、楊晶・内蒙古自治区主席が、過去60年間の自治による発展と進歩を紹介した。
■1人当たりGDPが全国10位に
過去60年間に、内蒙古の社会生産力は空前の解放と発展を獲得し、経済建設は世界が注目するほどの多大な成果を上げた。2006年のGDPは4790億元に達し、1947年の5億3700万元と比べ、可比価格計算で197倍に増加した。60年間の発展の過程において、最初の1千億元の達成には50年を要したが、次の2千億元には6年、そして3千億元、4千億元には、それぞれわずか1年しかかからなかった。1人当たりGDPは1947年の96元から2006年には2万47元に増加、全国各省(自治区・直轄市)中10位になった。歳入は1947年の9万元から2006年には712億9千万元に増加。都市住民の1人当たり可処分所得は1978年の301元から2006年には1万358元に、農民の1人当たり純収入は1978年の131元から2006年には3342元に増加した。
近年、内蒙古の工業構造はさらに改善され、エネルギー、冶金、化学工業、農畜産製品加工、設備製造業、ハイテクの6大優勢特色産業の生産額(付加価値ベース)は、自治区全体の国有企業・売上高500万元以上の非国有企業の生産額(付加価値ベース)の85%を占めている。内蒙古は現在「鄂爾多斯(オルドス)」「伊利」「蒙牛」など16の中国馳名商標(全国的に有名だと認定されたブランド)と、売上高100億元以上の企業を7社擁する。
今もなお貧困層や社会的弱者が存在することも事実だ。農村は100万人近くの貧困層を抱え、都市ではさらに70万人以上が最低生活保障を受けている。この170万人は内蒙古の人口2390万人余りの7%を占める。各級政府はいつもこの7%に関心を払っている。
「人民網日本語版」2007年7月26日