1959年3月28日はチベットにとって、新旧社会の分岐点である。分岐点の一方の三大領主(封建政府、貴族、寺院の上層僧侶が構成した農奴主)は人口の5%にも満たないが、チベットのほぼ全体の耕地、牧場、森林、河川を占有する。もう一方の百万人に上る農奴は農奴主の私有財産であり、意のままに売買や交換、蹂躙される。1959年3月28日から、2年間かけて行われていた民主改革で、政教合一の農奴制度は切り崩され、百万の農奴と奴隷は国の主宰者となった。2009年1月19日、チベット自治区人民代表大会は毎年この日を「チベット百万農奴解放記念日」と定め、人々に民主改革という歴史的事件を銘記させるとともに、いわゆる「チベット問題」の実質をも明示しようとしている。
「チャイナネット」