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「言葉が話せる家畜」から土地をもつ自由な人間に
発信時間: 2009-03-23 | チャイナネット

ダライラマの兄との論争

1988年から89年までに、ゲレェさんは前後として、アメリカのインディアナ大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校に客員教授として招かれた。その間、彼はダライラマの兄、アメリカのある大学で教授となっていたジンメイトゥプテン・ノオブ氏と出会い、激しい論争をした。

「ダライラマの兄は、チベット族と漢族は水と火のような関係にあり相入りないのだと言ったのに対して、わたしは、悪人と善人は民族で分けるのではなく、どの民族にも善人もいれば悪人もいる。一つの民族がすべて悪人、一つの民族がすべて善人だというのはなぜか、と言い返した。彼は返す言葉がなかった」とゲレェさんは語る。

「民主改革以前、わが家の人々は農奴で、ダライの兄は生き仏だった。農奴のすることは働き、物を運び、種をまき、取り入れをすることのみで、ほかのことをするのは絶対に許されなかった。しかし、今ではわたしは中華人民共和国の学者として、学術交流活動のために、アメリカのアカデミー院に招かれる身分である」

「民主改革がなければ、ダライの兄と対等の資格で論争することはどうしてもできなかっただろう。わたしは大きな自信と誇りを持っている」とゲレェさんは言う。

現在、ゲレェさんは毎年チベット族の地域へ調査や研究に赴いている。「どのように『持続可能な発展』という理論をチベットに生かし、チベットの文化と環境を損なわないという前提条件の下で経済を発展させ、すばらしい現代化のチベットを建設するかは、研究に値する課題だと思う」と彼は語った。

2008年7月にゲレェさんは学者としてダライの個人代表と座談し、彼らに建設中の中国で最初の国家クラスのチベット族文化博物館について紹介した。この博物館は北京にあり、やがて竣工するが、2000点以上の珍しい文物がみんなの前に展示されることになっている。博物館の展示テーマは「チベット――あこがれの地」である。

「チャイナネット」2009年3月23日

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