国家知識産権局の尹新天・報道官は、中国国務院新聞弁公室が17日に開催した記者会見で、国家知識産権局が2007年に受理した特許(発明・実用新型・外観設計)出願件数は、前年比21.1%増の計69万4千件に達したと発表した。2007年末の時点で、中国が受理した国内外特許出願総数は400万件を突破、わずか1年半の間に300万件から400万件の大台を超えた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
商標については、尹報道官によると、国家工商行政管理総局商標局が2007年に受理した商標登録申請件数は70万8千件だった。2007年全年で商標登録申請の審査件数は初めて40万件を突破、前年比29.3%増の40万5千件に達した。2007年末の時点で、中国の商標登録申請総数は560万件、商標登録総数は300万件をそれぞれ上回った。
中国の特許・商標申請件数が急増した事実は、中国の特許・商標審査能力の向上と、権利侵害(海賊版)行為に対する中国の取締り効果の高まりを裏付けるものだと業界アナリストは指摘している。尹報道官によると、中国の各級工商行政管理機関は2007年、行政法律執行力の強化を続け、同年に調査処分した各種商標違法事件は年間約5万件、司法機関に移送した商標犯罪事件は229件、犯罪容疑者は228人に達したという。各級著作権行政管理部門は経営企業54万8600社に対する検査を実施、違法企業1万3170社を取り締まり、海賊版製品約7569万点を押収した。
尹報道官によると、全国公安機関が立案した知的産権侵害関連事件は計2283件、解決した事件は2008件、逮捕した犯罪容疑者は2967人、関連総額14億9千万元にそれぞれ達したという。全国の地方裁判所で結審された知的産権侵害関連刑事事件は2684件、4328人が判決を受け、うち4322人が有罪判決を受けた。
「人民網日本語版」2008年4月18日
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