ある企業で働く李さんは端午節連休の間、何故かわからないがいらいらして落ち着かず、食欲もないため、仕方がなく病院へ行った。精神科の医師は李さんの症状を今流行の「休日シンドローム」だと診断した。これは他の地方から都市に来た人、特に独身ホワイトカラーに多く見られるという。「新晩報」が伝えた。
精神科の医師によると「休日シンドローム」は精神的な疾患であると同時に社会的な病気でもある。独身の「漂族(大都市に出てきた他の地方出身者)」がこの疾患にかかりやすいのは次のような原因がある。彼らは精神的に孤独で、休日になると周囲の多くのカップルや一家団欒を過ごす家族を目にして悲しくなり、気分が落ち込み、いらいらして、敵愾心を持つようになることさえある。また普段の仕事が忙しい習慣が染み付いて、休日になって自分の自由に使える時間ができても何かを計画することができないこともある。独身生活は単調で味気なく、何もすることがない。こうした時間が長く続くと神経衰弱となり、食欲減退、不眠、頭痛といった症状が出てくる。多くの独身者が休日や週末による「憂鬱症」に苦しめられている。
専門家は「休日シンドローム」は治療可能だと述べる。休日には早起きをして身体を鍛え、友人と出かけるか何らかの社交活動に参加し、十分な睡眠をとり、過度の疲労を避ける。趣味を持ち、家族や友人との会話を増やし、必要ならば精神科の医師にかかることを提案している。専門家は、都市で暮らす身近な他の地方出身者の休日の過ごし方に人々がもっと関心を持つべきだとしている。
「人民網日本語版」2008年6月11日 |