今月の「心理科学透視」誌に掲載された研究報告で、米国ミシガン大学社会学部の研究者がまとめた1981~2006年の国別調査の結果が明らかにされた。それによると、調査対象となった52カ国のうち、40カ国で「快適指数」が上昇した。「市場報」が伝えた。
大学側によると、この研究者は予想と異なり、同指数が上昇していることに非常に驚き、「あらゆる国の快適レベルは、もうこれ以上は上がらないというのが従来の一般的な見方だった」と述べたという。
同調査は世界価値観調査チームが過去26年間にわたり、のべ35万人を対象に行ったもので、人々がどれくらい楽しいと感じているかを調べた。長期間の比較データがそろった52カ国のうち、インド、アイルランド、メキシコ、プエルトリコ、韓国などでは昨年、「幸福指数」が大幅に上昇した。快適指数の世界トップはデンマーク、最低はジンバブエだった。欧州9カ国でも快適指数が上昇したが、それほど大幅な上昇ではなかった。米国、スイス、ノルウェーなどの快適指数は前年並みだったが、「国民の快適指数」ランキングではいずれも上位20位以内に入った。
調査結果によると、「快楽と生活の満足度の急速な上昇は、人々の生活が衣食住をギリギリ確保できるレベルから、徐々に経済的な安定に向かい、さらに最高レベルに到達した歩みに似ている」という。
同研究者によると、豊かな国にとっては、今後の収入がどれくらい増加するかということと高いレベルの主観的な安心感・快適感とはそれほど関連が強くない。一方、ある国の快適さは国内の民主化レベルと強い関連がある。研究結果から明らかなのは、最も快適な社会は、人々が自分の生活スタイルを自由に選択することを認められた社会だということだ。
「人民網日本語版」2008年7月14日 |