中国国家質量監督検験検疫総局(国家質検総局)はこのほど、7月に新しく発見された不合格輸入製品名簿を発表した。Mead Johnson社の乳幼児用粉ミルク、ペプシの輸入オレンジジュース、ダニサのバタークッキー、クレヨンしんちゃんイチゴ味ドリンクなど154口の輸入食品や化粧品が不合格となった。
今回発表された不合格製品名簿には、安全性への関心が高い乳幼児用粉ミルク3口が含まれていた。このうち、シンガポールから輸入された初期段階の赤ちゃん用の粉ミルク計3.27トンから、エンテロバクター・サカザキ菌が検出された。また、米国から輸入されたMead Johnson社の乳幼児用粉ミルク2口(計0.3トン)は、タンパク質含有量が国家基準に達していなかった。
このほか、ペプシ飲料広州有限公司がブラジルから輸入した冷凍濃縮還元オレンジジュース3口からは基準値を超える酵母菌が検出され、黄埔税関により返還された。不合格となったオレンジジュースの総量は37.8トン。今回の不合格製品名簿を見ると、米国産製品が際立っており、計154口のうち39口が米国産製品と、全体の25%を占めた。
国家質検総局の統計データによると、今年第1四半期に品質検査システムで不合格となった輸入食品は約1800口。これら不合格製品は、米国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、EUなど約60国家・地区から輸入されたもので、主に有害生物や微生物の検出、残留農業・獣薬の基準値オーバー、重金属・食品添加剤の基準値オーバー、食品ラベル表示の規定不適合による。
出入境検験検疫局食品監督処の担当者によると、輸入食品が国内市場で販売される場合は、中国語による合格ラベル表示が例外なく義務付けられている。市場で販売されている中国語ラベルが貼付されていない輸入食品は、正規ルートによって輸入されたものではなく、外国産の品質不合格製品か、国内メーカーが製造したコピー製品である可能性が高いという。
「人民網日本語版」2009年9月21日 |