衛生部はこのほど「新型インフルエンザ診療方案(2009年試行版第2版)」の修訂・改善を行い、「新型インフルエンザ診療方案(2009年第3版)」を13日に発布した。
今後重症患者が増加することを想定し、方案は重症例の判別と治療救出をいかに強化するかについて重点的に編集された。重症例とは、以下の状況のいずれかが発覚した場合を指す。▽高熱が3日以上続く▽激しいせき、濃い痰(たん)、血痰(たん)、あるいは胸の痛み▽呼吸が速く、呼吸が困難で、唇の血色が悪い▽知覚と意識の変化。反応が鈍く、眠りたがり、あるいはせわしく動き回り、けいれんを引き起こすなど▽激しい嘔吐、下痢、脱水症状が見られる▽画像検査で肺炎の兆候が見られる▽クレアチンキナーゼ(CK)、クレアチンキナーゼMB(CK-MB)など心筋逸脱酵素の水準が急速に高まっている▽以前からの基礎疾患(持病)が明らかに重くなっている。
方案では、患者の症例および現地の医療リソース状況に基づき、重症患者を優先する原則により入院治療の手配を行うよう求めている。感染リスクが高い群衆が新型インフルエンザに感染した場合は重症例になりやすいため、入院治療の手配を求めている。軽症例の場合は自宅での隔離観察および治療でも可能としている。方案はまた、新型インフルエンザウイルスについて、病原学および流行病学上の特性を詳細に説明している。
同方案は、新型インフルエンザウイルスに感染しやすい群衆として、▽妊婦▽肥満者▽5歳以下の乳幼児および65歳以上のお年寄り▽慢性疾患がある人々、および免疫力が低下している人々---を挙げており、重症例になりやすい群衆として注意を呼びかけている。(編集HT)
「人民網日本語版」2009年10月14日 |