中国インターネット情報センター(CNNIC)が、ドメイン名の監督管理強化に再び乗り出した。CNNICが11日夜に発表した公告によると、12月14日午前9時以降、従来オンライン申請だけで良かった「.CN」ドメインのユーザ登録の際に、書面による申請書の提出が必要となった。また、個人ドメイン名の登録は「廃止」された。CNNIC担当者によると、中国ではこれまで、個人ドメイン名の登録は許可されていなかったが、ユーザが偽資料を使って個人ドメイン名を登録するケースが多々あったという。
CNNICの劉志江副主任は、「過去に個人ユーザが居たことは確かな事実で、個人名義あるは他の方法でドメイン名を登録していた。しかし、今後は、特別粛清の要求に基づき、綿密な情報調査を強化し、ドメイン名申請時に書面による根拠資料の提出を求めることとした。よって、個人ユーザによるドメイン名登録は不可能となる」とコメントしている。確かに、中国の関連管理政策によると、個人ドメイン名の登録使用はこれまで許可されていない。
しかし、多くのユーザにとって関心の的は、すでに登録済みの個人「.CN」ドメイン名が、今回の審査徹底強化で無効になってしまうのかどうかということだ。劉副主任はこれについて次のような見解を示した。
今回の審査は、インターネットのポルノにかかわる違法行為を重点対象としている。登録済みの個人ドメイン名の使用目的が合法的かつ合理的な場合は、これらユーザの合法的権益も保護されるべきだ。私たちが合法的に使用されているウェブサイトを簡単に閉鎖させることはありえない。情報の正確性に問題があった場合は、ドメイン名の使用停止とサイトの分析を行う必要がある。CNNICも事前にユーザに連絡し、修正・完備のための十分な時間を与える方針だ。
しかし、登録済みの「.CN」ユーザ件数は1300万以上という膨大な数に上ることから、今回の審査、多大な苦労を伴う一大事業となると見られる。
「人民網日本語版」2009年12月14日 |