2009「中国ネット世論指数年度報告」、発表

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発信時間: 2010-03-19 17:16:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2009年中国インターネット(以下、ネット)世論指数に関する年度報告書が今月18日、発表された。同報告書は、昨年ネットで話題となった出来事を総合的に分析、「注目される問題が日増しに増えており、波状にうねりながら社会的な影響力を強めている」としている。

同報告書は、国家社会科学基金・重要プロジェクトの研究課題「ネット世論指数(IRI)」に基づき、中国伝媒大学ネット世論(口コミ)研究所IRIコンサルティング機関が作成したもの。

報告書によると、国家の重大事については前向きな評価が多く、経済関係の話題はネットメディアの焦点となりやすいことが、2009年にネットで話題となった出来事から読み取れる。反腐敗と清廉政治はネットユーザーの重要な声となっており、国民の利益保護に関してネットユーザーもある程度の発言権を有している。フォーラムやブログの情報はセンセーションを巻き起こしやすいが、ネット世論に対する態度によって、もたらされる結果も大きく異なるという。

ネットで話題となった出来事をめぐる行政機関の信用については「メディアも一般の人々も、ネットで明らかになった出来事があると『祭り』状態になる傾向がますます強くなってきており、『発焼死(発熱死)事件』、『躱猫猫(目隠し鬼ごっこ)事件』(どちらも留置場での原因不明の死亡事件)などはいずれもその傾向を示している」と分析している。

ネットユーザーが関心を寄せる分野について、報告書は「天涯フォーラム」、「人民網強国フォーラム」「捜狐コミュニティ」、「中華網フォーラム」、「新華網発展フォーラム」などのネットコミュニティを対象に、2009年1月から9月までの関連スレッドの書き込み状況を調査。アクセス数は財政・経済が1位、国際が2位、書き込み数は国際が2位、財政・経済が5位で、財政・経済に対する関心の高さが目立った。

これらネット世論の特徴や進展のほか、報告書はアクセス数を狙った誇張報道や低俗化、無秩序、感情的など、ネット世論が抱える主な問題についても整理を行った。  

「人民網日本語版」2010年3月19日

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