四川省はこれまで、玉樹地震の負傷者214人を受け入れた。この中、28人が玉樹に近いカンゼ州人民病院に収容されており、残り186人が四川大学華西病院、成都軍区総病院と四川省人民病院などで治療を受けている。
四川大学華西病院の鄧紹林副書記の話では、華西病院は15日から重傷者83人を相次いで受け入れた。四川大地震での救助経験が生かされたマニュアルがあったため、負傷者全員が病院に搬送されてから、15分から20分で病室に運ばれ、最善の治療を受けることができた。
また、華西病院外科の屠重棋副主任の医師によると、移送されてきた負傷者は海抜4000メートル余りの高原から海抜がわずか500メートルの成都に入ってきたため、赤色素の急速な下降と酸素の過剰摂取に悩まされている。そのため、病院は全員に対して輸血して、赤色素を高めてから手術するようにしている。
なお、医師とチベット族の負傷者の意思疎通をはかるため、ボランティア通訳をする成都の大学生も現れたということである。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年4月18日