広東省の最貧困村 生徒300人の小学校にトイレなし

タグ: 教育 貧困 子供

発信時間: 2010-05-24 16:10:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

学習は唯一の生活を改善する道だ

 

授業では雷州市の「標準語」が教えられている

 

砂漠化した畑

広東省西部にある雷州市の東塘村では、908世帯3957人が暮らしている。そのうち貧困ライン以下の世帯は468世帯2021人で、貧困率は51%以上。世界銀行の統計では、30年前の全中国の貧困率が52%だったことを考えると、東塘村の生活レベルはまだ1980年代のままだということになる。

東塘村で唯一の学校である東塘小学校は、2年前にやっと「セメント時代」に入った。当時、東塘小学校は、抗日戦争勝利以前に中国共産党の指導する人民政権が成立していた地域から30万元の寄付金を得て308平米の教室を建設。この2階建てのセメントで出来た教室の完成により、瓦屋根の教室の歴史にピリオドが打たれた。

しかしこの小学校にはきちんとしたトイレがない。四方を囲った簡単な「トイレ」は屋根なしで、小用を足す時は排泄物が直接畑に流れていくが、もし大の場合は100メートル先の林に行って解決する必要があり、雨が降ると我慢しなければならない。

この小学校には13人の教師が教えており、教師は学生と同じ1台の机しかないため、教室内での事務作業を強いられている。また表面的には東塘村の中学校への進学率は100%だが、学生たちの入学年齢は非常に高く、8歳で小学校に上がるのはまだ早いほうで、中学校に入る時はほとんどの生徒が16歳以上だ。

これは、子供たちが早く学校に上がると、中学を卒業しても畑仕事ができないと村人たちが考えているためで、また東塘村の王南党支部書記によると、東塘村にいる130人の中学生のうち、100人以上が中学校を卒業しないまま退学するだろうという。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月24日

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